繋がれた手が、涙で冷える。
離された手は、温度で震えた。


「 」

小さな、それは小さな声で彼を呼んだ青年は無表情のままそっと瞬きをした。繋がれていた手が離れる一瞬に微笑んだ彼は手を伸ばして香港へ声をかけようと口を開く。香港は視界全てが滲みきってしまう自分の姿を思っては悲しさで口を閉じた。近くにいるはずの彼の姿がもうみえない。彼は、香港の頬を撫でて透明な液体を掬い上げた。離れた手に微かに光る透明さは、自らの瞳から零れたのだということを理解できずに、香港は別れた道に立ちすくみ、留まる彼を見つめては待ち受ける金色の元へ歩く。香港は振り返るたびに彼もまた涙を浮かべていることや、それでも進まないといけないこと、辿りついた先にあるもの、それをひとつひとつ悟りながら目を閉じた。掬われた涙は彼の手の温度を多少なりと奪ってしまったのだろうか。香港は目に浮かべていた涙を拭い、離れてしまった手と同じ温度になるように手を見つめた。


(そうして、貴方の影は透明に我の中から消えていく、の、です)



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香港は眉毛のところに行くまではにーにと同じく一人称「我」で帰ってきたときには「俺」になっていたらとても萌えます、あたしが。こうしてどんどんと膨らんでいく別人香港くんにおいおいと思ったら負け!(こら)