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ただ止むことなく続けばいいと名前も唱えず願ったことはあまりに貪欲すぎた 「日本兄」 小さく声を上げて香港は日本を呼ぶ。小さな声で十分だった。純分日本はその声を聞いてくれていた。今日も今日とて顔を上げ香港を見つめてくれる日本に安心して、香港はそっと首をかしげた。 「頭の痛いことばかりです」 日本が苦笑しながらも香港には隠すように書類の束を片付け始めた。常に飄々としていたいらしい涙ぐましい日本の努力に、香港は納得しているからこそ行動を止めてほしいと懇願することはなかった。 「倒れたら、困る」 いろんな人が困る、香港はつぶやき、薄く微笑んだ日本を見て眉をゆがめた。この人は自分を犠牲にすることに慣れすぎていると思った。思ったからこそどうすることもできない、何もかもが堂々巡りの中香港は目を閉じた。 祈りは宗教に酷似しているが、同じものではないと香港は思う。土壇場で祈る際かみさまの名前なんて口ずさむことはできず、ただ どうか と思うのみであるそれだけの行動を器用に許してくれる神などいないと思っていた。日本の抱える苦しみを香港が抱えることはできないのだ。それと同じで、香港がいくら思ってもその祈りを等しく誰かが叶えてくれることなど、ない。 「日本兄は、休んでも、いい」 「・・・ふふ、ありがとうございます」 けれど、それは私が私に許すことなどできないことなのですよ。日本は歌うようにつぶやいて、香港の頭を撫でた。せめて自分はこの人がひと時でも落ち着けるような場所になりたい。そう願う気持ちは、やはり神の名前を説かれるよりも先に消え行くものであった。 (「あくまで宗教を気にして生きているのではない、俺も、あの人だって」) リリジャス・ライフ |